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プラークコントロールって?

『プラーク』とは、虫歯や歯周病(歯槽膿漏)の原因となる細菌の固まりのことで、歯垢とも呼ばれています。これをゼロにすれば、虫歯などにもならないのですが、なかなか完全にゼロにできません。

では、どうしたらいいのでしょうか。細菌が虫歯や歯周病を引き起こすには、ある程度の時間と量が必要です。ですから、その量や時間を病気の原因にならない程度にコントロールすることが必要になります。これが『プラークコントロール』です。具体的には何をすればよいのでしょうか。まず一番に思い浮かべるのは、歯ブラシによるブラッシング(歯磨き)です。「毎朝きちっと磨いているのに虫歯になってしまいました」と言う患者さんが時々いますが、「夜寝る前にはどうですか」と尋ねると「いいえ」という答えが返ってきます。歯磨きをせずに寝るというのは、一日の汚れ(細菌の大好物)を口の中に置いておくことです。真夏の台所に、汚れ物を8時間以上そのままにしておくとどうなるか思い浮かべてみてください。
 ブラッシングは何もつけないのが基本ですが、最近はかなり有効な成分を含んだ歯磨き剤も発売されていますし、デンタルフロスや歯間ブラシなどもあります。なかには歯科医や歯科衛生士による、それぞれの方に合った指導が必要なものもありますので、個人でするだけでなく、専門家によるプラークコントロールを受けることもお勧めします。

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