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治療中の歯を放置したら・・・

虫歯の治療には、1回で終了する場合と、少し大きく深くなった虫歯については、削ったあとに歯の型を取り、金属で回復させる場合とがあります。歯の型を取り、次に金属を装着するまでに、型を取ったところをゴムやプラスチックなどで仮にふたをします。このまま治療せず放置しておくと、仮のものが徐々になくなり、穴が開いてしまいます。そして、象牙質が露出して食物がつまり易くなり、歯ブラシなどを使用しても取れにくくなり、非常に虫歯が進行しやすい状態になります。しばらくすると、冷たい物、温かい物がしみだし、やがてズキズキと夜間に痛み出します。こうなると神経を抜くしか治療の方法がありません。

神経を抜いた状態で放置しておくと、さらに大変な事になります。最初のころは痛みも取れ、楽な状態になります。しかし、神経を抜いたあと、やはり仮にふたをしますが、このままにしておくと少しずつはずれていきます。そのうち、神経を抜いた穴から細菌感染が起こり、歯の根の部分に膿が溜まってきます。このため、歯が脈打つようにひどく痛み出し、歯の根の部分が腫れ上がってきます。こうなると歯の根の部分を切開して膿を出し、薬を飲まなければなりません。また、たとえ痛みが出ないとしても、神経を抜くために大きく削ってありますので、歯が欠けやすい状態になっており、徐々に歯がなくなり根だけ残ってしまうか、食べ物をかんだときに大きく割れてしまうかして、最終的には抜歯しなくてはならなくなります。もちろん、歯を抜いたまま放置しておくと、さらに色々な障害が出てきます。
 歯には自然治癒がありません。放置すればするほど、症状は重くなり、治療期間も要します。途中で中断することなく、完治するまで受診してください。

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