top of page
header-line.png

取り組み

フッ化物に対するわが国の対応

世界中の国々で虫歯予防に様々なフッ化物利用が行われています。1990年~2000年までの10年間で利用延べ人数は3倍になりました。特に、フッ化物洗口を利用している人数は二千万人から一億人と5倍にもなりました。フッ化物が虫歯予防に効果が高いこととフッ化物洗口の有用性が世界規模で浸透しているのがわかります。

世界中の国々におけるフッ化物の利用

フッ化物応用に対するわが国の見解は、過去にいくつかの専門機関によって公表されてきました。
 「フッ化物応用についての総合的な見解」として日本歯科医学会は、虫歯予防を目的としたフッ化物の応用は、わが国における地域口腔保健向上へのきわめて重要な課題であることをあらためて確認し、

  1. 国民の口腔保健向上のためフッ化物の応用を推奨すること

  2. わが国におけるフッ化物の適正摂取量を確定するための研究の推進を奨励すること


と結論したのでした。
 さらに、わが国における当該問題に関する専門学会である日本口腔衛生学会は、21世紀のわが国における国民の口腔保健の向上を図るため、フッ化物局所応用ならびに水道水フロリデーション(虫歯予防のため、飲料水中のフッ化物濃度を、歯のフッ素症の流行がなく虫歯の発生を大きく抑制する適正量まで調整する方法)を推奨するとともに、それらへの学術的支援を行うことを表明しました。
 そして、2003年厚生労働省医政局長および厚生労働省健康局長連名による通知「フッ化物洗口ガイドライン」が作成されるにいたりました。このガイドラインの中で厚生労働省は『健康日本21』における歯科保健目標を達成するために有効な手段として、フッ化物の応用は重要であるとの見解を示したのです。
 フッ化物応用法の優れた公衆衛生特性は今や国も認めるところとなったのです。

現在、わが国での利用状況は、全国で7479施設で77596名が実施しています。(2010年調べ)今後もまだまだ拡大していくことでしょう。

都道府県別の集団フッ化物洗口実施人数分布

わが池田市でも、平成23年度より虫歯予防デーにあわせて6月中を目処に市立保育所でのフッ化物洗口を実施しています。下の画像は池田市「呉服保育所」におけるフッ化物洗口の取り組みの様子です。

 

フッ化物洗口取り組みの様子

生涯おいしく食事をするためには、自分の歯を20本以上残す必要があります。歯を失う主な原因の一つは虫歯です。虫歯は小中学生時代に最もかかりやすいことから、学童期の虫歯予防は非常に重要です。学童期の虫歯予防を徹底させるためには幼稚園・保育園時代からその習慣づけが必要になってきます。普段の歯磨きはもちろんですが歯医者さんでのフッ化物歯面塗布や教育の現場でのフッ化物洗口は子供たちの歯を守る有効な手段です。 フッ化物洗口は小さな子供さんから始めることができ、安全で、なおかつ効果が高い虫歯の予防法です。 子供たちの無邪気な笑顔からこぼれる真っ白い歯。その白い歯をいつまでもいつまでも維持していってほしい。それが私たちの願いです。

bottom of page