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フッ化物洗口

フッ化物洗口とは

虫歯のように非常に多くの人々がかかる病気に対しては、まず地域社会で取り組む予防活動が大切です。個人でのケア、歯医者さんの検診を受ける、などはもちろんですがそれらをフォローするためにも地域や社会全体で虫歯予防を進める環境を作ることが重要だと考えます。それを土台にして一人一人の努力を積み重ねていきましょう。
 このページでは社会で取り組む虫歯の予防法として幼稚園、保育所、学校で行う「フッ化物洗口」についてご説明します。

フッ化物洗口は、週に1~5回フッ化物の水溶液を少量(5~10ml)口に含んで約1分間ブクブクうがいを行い、虫歯を予防する方法です。
 方法自体は実に簡単ですがポイントが二つあります。

 

  • 永久歯が生え始める年齢から始めましょう。
    (最初に生える第一大臼歯は4~5歳頃より生えてきます。)

  • 永久歯が生えそろう年齢まで続けましょう。
    (中学生時代に永久歯の歯並びがほぼ完成します。)

 

第一大臼歯は噛む力が最も強く、歯並びの基準となる大切な歯です。第一大臼歯を虫歯から守ることは生涯にわたる歯の健康につながると言えます。しかし、一番奥にあるので生え始めてきたことに気がつきにくく、磨きにくい歯でもあり、完全に生えるまでに時間がかかるため虫歯になる確率が高い歯です。そのためにも虫歯菌が作り出す“酸”に弱い、エナメル質が未成熟な生えたばかりの歯は虫歯になる前に歯の質を強化しておくことが必要になります。第一大臼歯が生えてくるのは4~5歳。幼稚園もしくは保育園の頃から始めるのが望ましいのはそのためです。

虫歯になった第一大臼歯の割合

4歳児から中学校卒業まで、11年間継続してフッ化物洗口を経験してきた生徒は、フッ化物洗口を経験していない生徒に比べて、永久歯の一人平均虫歯の本数は、半分以下ということが統計で明らかになっています。

西蒲原郡内全公立高校2年生歯科健診

さらに、虫歯になりやすい時期を健康な状態で過ごすことができた歯は、その後重症な虫歯になりにくいということも実証されています。

一人平均むし歯の本数

フッ化物洗口までの流れ

次に、フッ化物洗口までの流れについてご説明します。

1. 実施希望調査

保育所や学校等においてフッ化物洗口を導入することが合意されたら、開始前に保護者に対してお子さんがフッ化物洗口を希望するかしないかの調査が行われます。希望しない場合は、洗口の時間帯に真水(水道水)で洗口させるなどの配慮がなされます。

2. うがいの練習

洗口を始める前に、真水(水道水)でブクブクうがいの練習を行います。フッ化物洗口は、参加する子供たちが飲み込まずに上手に吐き出せるようになってから開始します。

3. 水溶液の準備

教職員等がフッ化物洗口用の薬剤を水に溶かし、分注ポンプへ移し替え、児童等が分注ポンプを各学級へ運びます。

4. 洗口の開始

洗口液をコップに注ぎ、5~10mlの洗口液を口に含み、1分間ブクブクうがいをします。洗口中は、座って前を向いた姿勢で行い、口腔内のすべての歯にまんべんなく洗口液がゆきわたるように行います。洗口後30分間は、うがいや飲食物をとらないようにしましょう。

フッ化物洗口は非常に簡単なわりに効果の高い虫歯の予防法ですが、良い点はこれだけではありません。フッ化物洗口を通じて、保健行動の気付きとなって、子供たちが歯や、歯磨きの大切さを学ぶ良い機会となります。また、集団で行うことにより、目的を達成しやすいという教育的効果も期待できます。また、うがいをすることで口をしっかり閉じる習慣ができ、口腔機能の発達を促し、ひいては口呼吸・食べこぼし・よだれ・いびき・歯並び・口臭・虫歯・歯肉炎・風邪・・・などの予防にもつながります。これら二次的な効果の他に、経費がかからず虫歯を予防できるので歯科治療費も安くすむという経済的な効果も注目すべき点です。フッ化物の費用は一人あたり年間200円程度で済み、フッ化物洗口を長期間実施した市町村は子供一人あたりの歯科治療費が低い傾向にあり、未実施市町村の約半分です。

市町村別10〜14歳児の一人あたりむし歯治療費
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